20200709Thu

日誌

第2章律令国家の形成/第1節飛鳥の朝廷

東アジアとヤマト政権

6世紀はどちらも転換期。
朝鮮半島では高句麗が勢力を増し、しわ寄せが加耶諸国(ヤマト政権と交流)⇒朝鮮半島への政策をめぐり豪族同士の対立が激化
6世紀後半には隋が南北朝統一⇒朝鮮半島進出
日本には文化・制度・思想が輸入された。担ったのは、遣隋使(6世紀)、遣唐使(7世紀)。朝鮮半島との交流から中国大陸との交流に切り替わっている。

政治

国際的緊張があったというのが興味深い。統治力を高めより堅牢な国家組織を形成する必要があったということか。外的要因ができて初めて制度ができあがる。実力重視の制度(冠位十二階)だったというのもおもしろい。先進的な考え方があったんだなあ…。保守的な習慣が根付く前だったのかもしれないけど…。遣隋使、遣唐使からもたらされた中国の政治から影響を受けている。

文化(飛鳥文化)

とにかく仏教色が強い。担い手は豪族・王族。渡来人や遣隋使・遣唐使からもたらされた。シルクロード(ギリシア・インド・西アジア)の文化も一緒に伝えられ、その影響を受けている。古墳に代わり、寺院によって豪族の権力を示すようになった。権力と宗教の関係性が深いことがうかがえる。識字率の低い時代の宗教は絶大な力を誇っただろうから、人が集まることのできる場所としての寺院の役割もあったのだろうか。

感想

いくら海を隔てているといっても、外交を握るものが国内の権力を握っている。中国や朝鮮半島の歴史と日本の歴史は間違いなく相互に作用していることを意識して日本史を読むと面白い。

その他